元炭鉱の劇場で一ヶ月暮らしたぞ。
こんばんは。
今日は一ヶ月のことを一気に書くのは大変だから、とりあえずざっくりとドイツの滞在制作中のことを断片的に書いておこうかなと思います。細かいことはまた追って一つずつ書いていこうかな。
数日前まで僕はエッセンという世界最大の炭鉱跡地がある町のPACTという劇場で、映画監督でもある太田信吾さんが立ち上げたハイドロブラストという団体の作品『幽霊が乗るタクシー』の滞在制作に参加をしていました。
が、今は完全にプライベートでドイツの別の街におります。
ドイツに住んでる家族と合流して、少しゆっくりしたあとにイタリア、イギリス、デンマークあたりに住むアーティストの友達たちに会いに行って創作活動の話ができたらなあと思っています。
エッセンで作った作品は、まずは来年の2月に東京と横浜で上演するのだけど、ありがたいことに既に外国での上演の機会の話がすすみつつあるそうで、とにかくhappyな形でこの作品が色んな町を彷徨ってくれれば良いなあと思っています。
さて、突然現れたこの写真。この朽ち果てた巨大な機械は20世紀中に超巨大炭鉱で地面の表面を削っていた掘削機だそうな。
劇場の周りにはこんな巨大な機械や建物が山ほど残っていて、ふらふら歩いていたらRPGの世界に迷い込んだ様な気分になる場所で毎日とてもワクワクして過ごしてました。
そんな僕らを見て劇場のイヴォンさん(むちゃくちゃ優しいマダム)が劇場周辺の歴史ツアーをしてくれた時の写真がこちら。
何も知らずにフラフラ歩いているだけでもすごく楽しい場所だったけど、実際に働いていた人の働き方とか、経営側のなかなかエゲツない管理方法、各ポイントの機能(僕らがお世話になった劇場も元は1日に3000人の炭鉱夫がシャワーを浴びる施設だった。ので、排水のために床がどこもかしこもすこーーしだけ斜めになってるのが今でもその状態のまま使われている。)をくわしく聞いてまわっていると、勉強にもなるし、とても沢山創作のためのアイデアをもらいました。今このタイミングでこの劇場にこれたことは僕にとってとても大きな財産になるなーと感じております。
そしてオフの日には劇場で働く陽気なオジさんでみんなの人気者マルコから教えてもらった、隣町にあるドイツ鉱山博物館なる場所を訪れて地下の鉱山に何時間も潜ってきました。
一体どこまで続くんだ!地上はまだか!って思うくらい延々と時代別の炭鉱道が続いていて、5ユーロで入れたんだけど最高にいかした経験になりましたよ。暗い場所とか地下がダメじゃない人には激しくおすすめ。
とりとめない感じになってきちゃったけど、すごいざっくり言うと今回の滞在制作はとても有意義な時間になりましたってことですな。
あくまで自分がこうありたいって理想だけど、アーティストが何かを創る時にどんな心と状態でいるべきかってことを再確認できたし、それに今進めてる自分の創作活動にもすごく財産になる時間が沢山過ごせたのですごくHappyですわ。
日本に帰国する12月頭までは家族とこっちのお友達と引き続き楽しく生きていこうとおもいます。
ではご機嫌よう!
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