ドイツでの滞在制作。

こんにちは、僕は今ドイツのエッセン という町に来ています。
一体何やってんのかって言うと、来年の二月に出演する舞台の滞在制作をしてるんですわ。
劇場の近くで寝泊まりして、日中はリハーサルスタジオで稽古して。劇場の人もめちゃめちゃ親切だし何不自由なく過ごしております。
さて今回、外国で滞在制作ってのは初めてなんだけどすごく良いなーと感じていることがあって。それは、僕はドイツ語がほとんど分からない(大体の人は英語で話してくれるけど)のだけれど、そのおかげで広告とか町行く人の会話とか、世の中に溢れかえっている情報、特に文字情報に影響されずに過ごせていること。
以前、盲目の役をやったときに読んだ本で「盲目の人は牛乳を買いにコンビニに行って、牛乳を買って帰るけど、目が見える人は牛乳だけじゃなくてアンパンとコーラも買って帰ることが多い。」みたいな話を読んだことがあって。
多分その例えに近いんだけど、無意識に目に入ってくる情報に思考が左右されないと言うか、自分の思考にすごく支配的になれるから新しいことをやるには持ってこいの環境だなと。
そして道を歩いてても文字が模様としてしか認識されないから、目はむしろ建物の状態だったり、樹の種類が多いなーってことだったり、目の前のことを素直に受容できるなーと感じていて、それがすごく新鮮。

11月19日まで滞在制作も宿での生活も、楽しくやっていこうと思いまーす。